髪が傷んでいく要因は、大きく分けて3つの事がが考えられます。
1、ご家庭でのホームケア
2、美容室での施術
3、紫外線などの環境による負担
この中で、最も負担が大きくなるのは、なんといっても2の「美容室での施術」
パーマや矯正ストレートでは、同じ薬剤を使用したとしても、担当する美容師や施術方法によって
髪の受ける負担には雲泥の差が出てくるのは、他の記事でもお伝えしてきました。
今回は、カラーのリタッチについて考えていきましょう!
髪には体力がある
ちょっと前にも同じような記事をいくつか書いています ⇩
例えば、生まれたての髪を100pの体力があるとすると、、、
1回のリタッチでー10p 矯正ストレートでー50p デジタルパーマでさらにー30p、、、
それにホームケアのマイナスが加わって、だんだんとダメージが増えていく(体力がなくなっていく)感じ。
つまり、美髪を目指すうえで重要なのが、この「髪に繰り返されるダメージ」をいかに抑えるかが非常に重要な要素なんです。
ホームカラーが最も髪を傷めてしまう理由
「ホームカラーが髪を傷める」
これは、ほとんどの方は良く知っていると思います。
美容師が「市販のカラー剤は強いので髪を傷めますよ」と言いますが
これは、半分が正解です。
あと半分は、、
先ほどもお話しした通り、髪は繰り返し薬剤を付けることでダメージが加速していきます。
生まれたての髪に1度だけのカラーやパーマでとんでもなく傷むことは
よほど無茶をしない限りは、ほぼありません。
もうお分かりですか?
ホームカラーのダメージのあと半分は、
「根元だけなんて塗れないし、もったいないから毛先までつけておこうかな」なんて感じで
同じ個所に繰り返し薬剤がついてしまう事で、ひどいダメージになっていくのです。
しかも、カラー剤は、結構ペーハーが高く設定されています。
つまり、アルカリによってキューティクルが破壊されてしまいます。
しかも、それが1週間とか2週間に1回、毛先まで行われれば、、、
当然、キューティクルはなくなってしまいます。
髪にとって最強の鎧である「キューティクル」がなくなれば、
真夏に灼熱の土地で、紫外線にバンバンあたりながら裸で歩いているようなもの。
無事ではいられないですよね。
周期の短いリタッチカラーの方ほど傷みが激しい理由
カラーをしていると、早い方だと、根元が伸びて2週間ほどで気になるようになってきます。
美容室に行くにはちょっと早すぎるし、、
という事で3週間ほどでリタッチにいらっしゃる方がうちにも多くいます。
ただ、、先ほどの理屈で言うと、カラー周期が早い方ほど
「同じ髪に何度も薬剤がつくリスクが高い」という事になります。
だから、実際に、カラーの周期が短い方は、カラー以外特に何もしてなくても
毛先は結構なダメージになっている、、なんてこともよくあるのです。
最も髪の負担が少ないリタッチ方法
1、部分的リタッチを行う
まず、よくある方法が、一部目立つ部分だけのリタッチを間に挟む方法
全体の根元リタッチ → めだつ部分だけの根元リタッチ → 全体のリタッチ
このようにしていくと、一部の髪以外の髪のダメージは半分にできます。
ただ、リタッチで目立つのが表面になる部分が多いので、結局表面は傷みやすい。
ホームカラーほどではなくても、部分的にダメージムラができるため、パーマや矯正ストレートはキレイにかかりにくい
といったデメリットも生じます。
2、リタッチ部分を最小限にとどめる
髪の傷みを最小限にとどめるためにはリタッチが最適。
これは間違いない事実なんですが、2~3週間の伸び具合は1センチ未満。
その部分だけにカラー剤を塗布なんて不可能に近い神業なんです。
どうしたって、オーバーラップしてしまう部分は出てきてしまう。
重要なのはこのオーバーラップの長さ。
「やむを得ず」はあっても、不必要に4センチも5センチもカラー剤を伸ばす必要はありません。
むしろ、少なければ少ないほうがダメージリスクは少なくなります。
つまり、同じリタッチでも、担当する美容師さんによって大きく変わる可能性があるのです。
そういった事を意識できる美容師さんを見つけるのが大事ですね
3、カラー後の残留物質をできるだけ排除する
これも、以前の記事で何度か書いています → 水道水だって髪は傷みます~髪は弱酸性がベスト~
先ほども書いた通り、カラーはペーハーで言うところの10以上。
これをこのまま放置してしまうと、そこから先1週間は髪がアルカリに偏ったままです。
その間に、入れた色素や髪の中の栄養分がぬけてしまいやすいのです。
だからこそ、特にカラー後はアルカリ除去をしっかり行う事が重要!
さらに、その他にも諸々の残留物がカラーの時は残りやすい、、。
なので、そういった余分なものをなくしてあげるだけで、髪の負担は変わっていきます!
たかがリタッチ、されどリタッチ、美髪には小さなところから気を付けていく事が大切。
美髪は1日にしてならず! です。