ヘナが日本に入ってきたのはおよそ20年前。
でも、インドでは紀元前3000年も前から使用されていたそうです。
当時は染毛剤としてだけではなく、宗教的なボディペインティングや、薬としても使用されていたそうです。
では、先日のお客様。
今まではアルカリカラーで白髪対策を行ってきたのですが、くせの膨らみがひどい事
ツヤがなくなってしまう事、がだんだんと気になるようになってきて、
ヘナカラーに変えてみたい、、。とのこと。
色も暗くして構わないとのことでした。
残念ながら、ビフォア写真を撮り忘れてしまいました。(汗)
髪は一度暗くしたらすぐには元に戻らない
他の記事でも何度か書いていますが、100%天然のヘナの色は基本的にオレンジ。
繰り返すごとにこのオレンジ感は強くなっていきます。
だから、明るくしてある髪をヘナで暗く染めるには、
ジアミンという人口色素を混ぜた、いわゆるケミカルヘナを使用しなければいけません。
ただ、そうして暗くした場合、
「やっぱり明るくなきゃ嫌」なんて思ってしまうと、簡単には明るく戻すことはできません。
ブリーチ剤をつかっても、人口色素が残ってしまうので、ダメージが出る割には明るくもならないんです。
だから、こういった場合、僕は特に慎重に行う事が多い。
だって、髪は、いつでもでも、何度でも、思ったことが、思ったようにできるわけではありませんからね
ま、元来小心者なのもあるかもしれませんけど(笑)
100%ヘナは髪の修復力が抜群。ただ、、、
今回は、根元だけにヘナカラー(ジアミン入り)を行い白髪をぼかし
後はちょとづつ、暗くなるのをまとうかとも思ったのですが、
「髪のツヤは何とかしたい」とのことだったので、毛先には100%ヘナをさせてもらいました
トリートメントとしてのヘナは非常に優秀!
洗うときに軋みは出やすいですが、乾かせば驚くほどサラサラ。
疎水性の物質が髪のダメージホールに入り込むので、見た感じのツヤもキレイに見えます。
が、、、、、、
デメリットも多々あります。
まずは、においが残る。
取り立てて嫌な臭いではないんですが、草のにおいがしばらくは残ります。
そして、色。
オレンジになるのは抑えようもありません。
一時は他の香草でオレンジっぽさを薄めることもしていたのですが、
色と同時に効果も落ちてしまうので最近はあまり積極的には行いません。
さらに、きしみ。
ヘナを行った後、2、3日は髪を洗う時にかなり軋みます。
ダメージが大きければ大きいほど、この軋みも大きくなります。
あと、カールが付きにくくなる。
疎水成分で髪が守られてしまうため、アイロンやブローの効き目がひどく悪くなります。
そういったデメリットも多いのですが、メリットも絶大!それがヘナの特徴です。
白髪染めを行うのに、ジアミン(人工色素)入りのヘナは良くない?
では先日のお客様の仕上がり
本当は、「ビフォア写真も撮ってないし、今回は写真はいっか、、」と思っていたのですが
帰り際の後ろ姿が、あまりにつややかだったので、急遽写真を撮らせてもらいました!
こう見えて、元々は細かいクセもあり、やや広がる髪なんです。(ビフォアがないのが悔やまれる、、、)
今回は、毛先に色を入れていないので(オレンジ以外は)これで問題なく続けられそうなら
毛先ももう少し暗めにそろえてていきましょう!
本日もありがとうございました!