矯正ストレートは美容室のメニューの中でも最もダメージリスクの高いメニュー。
もうこれは、何度もこのブログでお伝えしています。
根折れ修正のその後、、、矯正ストレートは少しづつ変化してる!
基本的に矯正ストレートは髪の負担を伴うもの。
同じ個所に何度も施術ができるようなものではありませんし、してはいけません。
だからこそ、ジェンテではベースメイクという技術で、できるだけ髪の負担を0にしてクセを伸ばしているのです。
世の美容師たちも、最近では矯正ストレートに対して、随分リスクを考えるようになっているように思います。
ところが、、、先日、ジェンテにご相談にいらしたお客様、、、。
お電話で「矯正ストレートをした後、根折れっぽいのができているのですが、なおりますか?」とのお問合せ。
とりあえず、まずは一度見せに来てくださいと、ご来店いただきました。
その写真がこちら↓
これは襟足
コチラがハチ周り
完全に根折れで、キレイに角が出ています。
根折れやビビり毛は、あまり知識、経験のないところで直しを行うと、さらにダメージが増え、最悪「髪が切れてしまう」事すらあります。
だから、基本的には、何とかごまかしながらやり過ごすのがベター。
とはいえ、この方は、全体的に1センチくらいの所で「根折れ」になってしまっています。
ご本人も、色々調べた結果、「直せないんだろうな、、」と思いながらも、少しでも何とかしたい、、とご相談にいらしてくれました。
「弱酸性」だから安心ではない!
よくよく話を聞いてみると、弱酸性の矯正ストレートで、しかも薬剤をカラーみたいに頭皮から塗っていたとか、、、、
ご本人的にはショックな話かもしれませんが、矯正剤の薬である以上、たとえ酸性であろうが、弱酸性であろうが、根元からつけて良いことは1ミリもありません。
通常、ストレートの薬剤は根元から1センチは空けて行います。(美容師としては当たり前ですが、、)
単純に知識不足なのか、経験不足なのか、その真偽の程は分かりませんが、なるべくしてなった「根折れ」かと思います。
しかも、このサロン、HP上では「髪質改善」をうたっておりました。
たいして毛髪の事や薬剤の事を勉強しないままに、メーカーの言われるままに施術するマニュアル美容師!
それでいて、集客の為に、誇大広告で世の中の困っている方を集める、、、、
もう詐欺に近いですよね(笑)
今の時代は、美容業界も「(時間が)早くて(仕入れが)安くて誰でもできる」メニューが受ける時代ですので、皆さんお気を付けください!
一時期は、僕も経営の勉強を一生懸命行っていたので、美容室側の気持ちも分からないではないですが、それでは、より多くのお客様に心から喜んで頂くことは絶対にできません。(安さ以外は、、)
「あなたが美容師であって良かった」そういって頂くためにも、やはり勉強は欠かせませんね。
もし、美容師の方がこのブログを見られる機会があるのなら、是非ともに学んでいきましょう!
「根折れ直し」の工程
少し難しい話になりますが、この方が行ったのは「弱酸性でも髪に効く矯正剤」を使用しているようです。
可能性として、システアミンやGMTなどの「いつまでたっても髪の中で働き続ける還元剤」を使用している可能性がありますので、一旦365カラーを行う事により、この効力を無効化してから「根折れ直し」をお勧めしました。
365カラー ➡ 後日 ベースメイク という流れですね。
こちらも慎重に事を進める必要があったのでお時間は少々かかりましたが、なんとか無事、根折れも治りました
根折れやびびり毛はその後が大事!
一応、ベースメイクによって、髪の強度を増しながら施術はしてありますが、根折れ部分のダメージが完全に治っているわけではありません。
カラーやパーマ等の施術で、今回のダメージが突然復活したり、断毛になってしまう場合もあります。
美容室でも施術はもちろんですが、ホームケアでも注意する点がいくつかあります。
具体的には、シャンプーする時、タオルでドライする時、ドライヤーをかける時は、髪に過度の摩擦や熱が加わらないように注意して下さい。
常に優しく扱ってあげるイメージです。
髪は濡れているときほど、敏感になっていますからね!
今回は、いまのところ、何とか「根折れ」も綺麗になりました。
が、今後、断毛する可能性もまだありますし、なにより、今回は「たまたま」うまくいっただけにすぎません。
大切なのは、常に「できるだけ傷ませない」事。
まずは信頼できる美容師を見つけるのが第一だと思います!
では!