こんにちは、名古屋の髪質改善プランナー、衛藤です。
「縮毛矯正って聞くと、なんだかとても傷みそう、、」そんな風に思っている方は多いようです。
確かに、以前広告などでよく見た「傷まないストレート」なんてものは、今の世の中にはありません。(もちろん昔も)
ですが、一般の方の縮毛矯正のイメージが、どうも悪すぎる気がします。
そもそも、僕ら美容師がそのイメージを多くの方に植え付けてしまっているのですが、、、
きっと、自分、もしくはご自分の周りの人で、以前縮毛矯正で、髪が大変な事になったことがある
という方は数人はいるのではないでしょうか?
今回は、そんな縮毛矯正(ストレート)のメリット、デメリットをまとめてみました!
(ちなみに、僕は個人的に「縮毛矯正」というのが好きではありませんので、「矯正ストレート」と呼んでいます。
縮毛矯正は、縮毛(ジリジリしたクセ毛)の方だけでなく、もっと多くの方に有用だと思っているからです。
些細な拘りですが、誤解が内容お願い致します。)
Contents
縮毛矯正の歴史~縮毛矯正はこんな変化を遂げている~
僕が美容師になった20数年まえ、矯正ストレートと言えば、髪に板を張って放置するという
いま思うと、とんでもない施術を行っていました。(笑)
こんな感じですね、、、非常に懐かしいです。
傷む割には、クセは伸びず、施術中も重くて肩がこる、、、、、
今思うと、、、なにが良かったんだろう、、、(笑)
でも当時はこれしかなかったんですよね。
それから、かの有名な●●ハビットが世に出てきて、ストレートアイロンによる縮毛矯正が主流になっていきます。
当時は伸ばした髪に樹脂で固定なんて話も聞いたこともありましたね。
そして、今から10年ほど前、縮毛矯正の黒歴史が始まった気がします(笑)
それぞれの美容室においての安売り競争です。
縮毛矯正のアイロン作業は単調だし、経験の少ないアシスタントでも大丈夫、、、。
そんな浅はかな考えの元、とにかく時間単価を上げようと、スタッフフル回転、、
さらに利益重視のため、安くて時間も早くできる凶器のような薬剤もありました。(怖)
結果、縮毛矯正による悲劇が発生し始めたのもこの頃ですね。
いま思うと、当時の薬剤、施術を考えると恐ろしい話です、、、。
「クセをしっかり伸ばす」ことが重要視され、「できるだけ傷ませない事」は後回し、、、。
さらにこのころから、デジタルパーマが出回りだし、さらなる悲劇が繰り返されることとなります。
お客様の中には、この頃のトラウマを痛切に感じている方も多くいます。
そんな方は「もう2度と縮毛矯正はしない」と思っている方も、、、
現在では縮毛矯正が髪にどんな作用を施すのかのメカニズムも随分と解明され
(昔はやってみてなんとなく良かったという理由が大半)
技術、知識、ともに美容師の理解が以前よりは深まっていると思いますが、
未だに縮毛矯正やストレートのトラブルも目にします。
縮毛矯正は、決して安易なメニューではありません。
縮毛矯正の誤解 ~知らないだけで損をする~
とはいえ、以前のトラベルの為に、大きく誤解されているメニューでもある矯正ストレート。
まずは大きな誤解の一つ
一回の施術で髪のダメージが限界を超える
そう思われているかたもいますが、実際の縮毛矯正はリタッチがメインです。(とくにジェンテでは)
一回の施術で一気に、髪の残りの体力がなくなってしまう事はほとんどありません
ですからリタッチを繰り返すことに関しては、それほど大きな心配はありません。
このような状態の髪にリタッチ施術だけでも
これくらいはキレイにおちつきます。
縮毛矯正を続けると毛根が弱り、髪が細くなる?!
縮毛矯正の誤解として、たまにあるのですが、続けることで、毛根などに何らかの影響があるのでは?
と思っている方もいます。
これは大きな誤解。
確かに、薬剤は強めなものが多いですが、縮毛矯正の場合、薬剤だけで伸ばすわけではありません。
アイロンのパワーも併せて、トータルでクセを伸ばすわけですので、
矯正薬剤 = 頭皮や毛根への悪影響
なんてことにはなりません。
しかも、経験のある方はわかると思いますが、縮毛矯正は、地肌から1センチくらいまでは
薬剤を付けません。
ですから、カラーやほかのパーマに比べても、アルカリや薬剤の影響も少ないはずです。
アルカリ(ペーハー)に限って言えば、カラーのほうが遥かに高いですしね、、、。
髪が細くなったり、抜け毛が増えたりするのは、体内の影響による変化のほうが
よほど影響が多いので、これも心配するほどの悪影響は及ぼしません。
縮毛矯正のメリット ~本当はもっとキレイにできる縮毛矯正~
では、改めて、縮毛矯正のメリットを考えてみましょう。
毎日アイロンをしなくても良い
クセの強い方だと、毎日ストレートアイロンでクセを伸ばす方もいるでしょう。
けれど、毎日、毎日高温のアイロンにさらし、さらに摩擦でキューティクルを剥がしていくなら、
個人的には縮毛矯正のほうが負担は少ないと思います。
雨の日でもそれほど髪をきにしなくても良い
縮毛矯正は、アイロンで乾かした状態の髪に、「過酸化水素」という固める薬剤を使用して
髪に伸びた状態を記憶させます。
この「乾いた状態」で一気に髪を固めることで、乾いた状態でもクセが戻らないようにしているのです。
つまり、乾かすだけでストレートの形になるのです。
このメリットは、全体がくせ毛の方だけのメリットではありません。
先日の記事のように、アホ毛で髪が落ち着かない方にもかなり有効です。
そして、最後に施術する美容師の注意点です
縮毛矯正は、こんな美容師にはお願いしないほうが良い!
超美髪ストレートやら、髪質改善ストレートなんて謳っていますが、
基本的に、現在の縮毛矯正の施術工程は、どこだって同じです。
大げさにアピールするものほど、使用する薬剤にちょっとした添加剤が入っている程度。
そんな添加剤より、担当する美容師さんの経験や技術のほうがよっぽど重要です。
そこで、縮毛矯正の美容師さん選びの注意点をあげてみましょう!
地肌に薬剤がついている
基本的に、どんな薬剤でもこの点に関しては細心の注意を払っていて当然なはずなのですが
なにをどう間違うのか、こういったトラブルもたまにあります。
改めて言っておきますが、矯正の薬剤は地肌についてしまうと、そこから「根折れ」という
トラブルになる事があります。
もし、地肌に薬剤を付けている美容師さんがいたら、すぐに流してもらった方が良いでしょう。
アイロンを入れるときにグイグイ引っ張る
以前はこんな話を良く耳にしましたが、最近はあまり聞かない気がします。
アイロン操作の時に、髪を引っ張ったからといってクセが伸びるわけではありません。
というか、ダメージにしかなりません。
前述しましたが、縮毛矯正は、薬剤パワーとアイロンの熱のパワーでクセを伸ばすのです。
今時、グイグイ引っ張る縮毛矯正なんてナンセンス!
即刻やめてもらってくださいね。
一部では、アイロン操作の前にドライヤーでブローをする事もあるそうですが、
これはムラになりやすい、非常にデリケートな技術ですし、アイロン同様に
引っ張りすぎはNGですので注意してくださいね!
アイロンの通すスピードと温度が人によってまちまち
メーカ主催の勉強会などに参加すると、アイロンの設定温度などは良く効きます
「アイロンの設定温度は〇〇度で行ってください。」
なんて感じですね、、、、。
でも実際に重要なのは、髪に伝わる温度!
熟練の美容師なら200度近くても、かみに伝わる温度のムラもなくきれいにできますが
縮毛矯正は時間がかかる作業だけに、2人がかりで行う場合も多くあります。
そんなときに注意したいのは、温度とアイロンを通すスピード。
大切なのは設定温度ではなく、髪に伝わる温度なんです!
あまりにスピードにムラがあるようなら、そのことを考えていないかもしれませんので
これまた注意が必要です。
まとめ
長々と書いてきましたが、結局何が言いたいかというと
縮毛矯正はうまく利用できれば、普段も楽にキレイにできる、
人によっては素晴らしいメニューです。
一部のダメ美容師のせいで、きれいになるはずの髪をあきらめてしまうのが
僕は非常にもったいなく思います。
ですから、もし、髪に悩みがあって、それを解決したいと思うなら
美容師さん選びからし直せば、きっとストレスの少ないヘアースタイルライフが送れるとおもいますよ!
では、何かお困りのことがあれば、いつでもえんちょなくご相談ください!