最近ジェンでは時期的にベースメイクを活用したストレートが多くなっています。
中には、まだそれ程気になっているわけではないけど、来年の梅雨時期に合わせるとなると、今のこの時期にやっておいた方がいいかな、、という方もいます。
こうしてみると、クセ毛をストレートに出来る技術って、改めてすごいなぁ、、と感じますが、何でもかんでもストレートにすれば良いかというと、そう言うわけではありません。
特にショートに近いボブでクセ毛の強い方だと、クセを抑える髪の長さがないため、ストレートパーマの頻度も高くなり、当然髪の負担も増えてしまうのです。
できるなら1ミリも髪を傷めたくはないですからね、、
そういった場合には、いかにクセを抑えるか、、という考え方ではなく、いかにクセをうまく活かしたスタイルにするか、、、という観点で考えるのも一つの選択でしょう!
と言うことで、今回はそんなお客様をご紹介!
ネットで検索されてからのはじめてのご来店
過去に美容室でトラブルになったり、美容師にひどい扱いを受けたりすると、それがトラウマになってしまう方も多くいます。
そんなトラウマから事前にお電話でご相談頂くことも最近では増えました。
この方も、事前にお電話で問い合わせ頂いてからのご来店でした。
「くせ毛が強く全くおさまらず爆発してしまうのですが、なんとかなりますか、、?」
そんなご相談内容だったと思います。
そして、ご来店いただいた時の写真がこちら
なかなか強めの髪で、何らかのダメージも加わっているようで、お聞きしていた通り、かなり広がりやすくなっています。
正直、どうするべきか悩みました(笑)
予想していた以上の状態です
ストレートにするには長さがたりないので、まずはクセ毛を生かす方法で形を作り、さらにダメージを修復して、広がりを抑える事で、普段のスタイリングが楽にならないか、、と考えて施術を始めました。
1度目のベースメイク&パーマは失敗、、、、
まずはカットで長さと、髪の中の量を調整し重なりを抑えます。
その後、根元を弱めのベースメイクでジリジリを取り除き、毛先は真っ直ぐになりすぎないようパーマをかけています。
ところが、思った以上に髪が強く薬剤が入りきらずに終わってしまいました。
普段、ヘナをご自分でされているの事も関係したかもしれません。
その時の写真はこちら
多少はおさまったものの、個人的はとても納得のいく仕上がりではないので、再び直しをさせていただく約束をして、この時はおかえりいただきました。
ご本人としては随分軽くなり、収まりもよくなったといっていただいたのですが、ジリジリした質感も変わらず、客観的に見ても、とても髪質改善したとは言えません。
本来なら、こういった失敗例はブログに載せないのでしょうが、出来るだけ髪に負担がかからないようにすると、こういった事もないわけではありませんので、今回はあえて載せさせていただいています。
ブログを始めた当初から、嘘や誇大広告は絶対にNGといのが自分の中のルールでもありますので。
ま、もちろん、お客様の貴重な時間はいただくので、あってはいけない事ではありますが、、、
2回目のベースメイク&ドーニー
そして、後日薬剤を再調整して再びベースメイク&パーマ
その時の写真がこちら
見比べてみると、ツヤ感も収まりもやはり違いますよね、、。
いやー良かった(笑)
この後1、5ヶ月後のご来店の時に、さらにドーニーを行い、フロント周りだけはしっかりクセを伸ばすという施術をさせていただいています。
今のところは、フロント周りの必要なところは3ヶ月程度でストレート、他の部分はドーニーでツヤ感、強度をアップし、バサバサにならないような対応がベターではないかと思います。
いろんな髪の状態、髪質があり、このように1度ではうまくいかないケースもありますが、こうして髪に悩んでいるお客様に喜んでいただけることが、美容師としての何よりものやりがいだと感じます。
では今回はこれで!