今の美容業界は空前の「髪質改善ブーム」
乾かすだけでサラサラのきれいな髪に、多くの女性は憧れますもんね。
とはいえ、その多くのものが、ただの「酸熱トリートメント」。
酸性の薬剤で緩んでしまった髪のたんぱく質を引き締める効果があり、傷んだ髪を補修するという意味ではもちろん、そこそこ効果のあるものになっています。
もう4~5年前から「酸熱系トリートメント」は存在するのですが、最近では改良が進み、中にはクセも伸ばせます、、、なんてものまで出てきました。
「酸熱系」の熱でも髪は傷む!
そもそも、「酸熱系トリートメント」と言われるものは、グリオキシル酸とか、レブリン酸という成分が含まれ、その成分が、傷んだ髪の切れてしまったたんぱく質同士をつなげる働きをするといわれています(架橋)
その時に必要なのが「熱」。
一般的な矯正で必要な熱が160℃~180℃なのに対し、酸熱系で薬剤をしっかり反応させるには200℃以上の熱が必要なのです。
中には、クセを伸ばすために濡れた状態の髪に高温アイロンを当てる、、なんて鬼の所業のような施術方法もあるようですね。
「酸熱トリートメントなのに髪が傷んだ」とお聞きすることもあるのは、おそらく、この熱の仕業ではないかと思います。
そして、最新の研究では、熱による髪のダメージと、薬剤による髪のダメージでは、生成される成分が違う、、ということが分かっています。
つまり熱によるダメージは「治しづらい」のです。
では、実際のお客様で見ていきましょう!
ヘアーエステで髪が広がる?!
残念ながら、ビフォアの写真はないので、こちらは初回の365カラーをした後の写真になります。
ネットの「髪質改善」の検索でジェンテを見つけていただいたそうです。
かなりわかりづらいですが、中間から毛先までの髪が硬くなっている上に、パサつきが出ています。
熱によるダメージは触った感じがちょっと特殊な膨らみを感じることが多く、髪自体はまとまらなくなる傾向が強いのです。
この方は、以前のサロンで「ヘアエステ」と言われる施術を半年ごと程度で行っていたそう。
ややくせもあり、多毛で太い方なので、その時に髪が傷むことはなく、一時的には扱いも良くなっていたそうですが、結果的に今の状態になってしまうという事は、髪にとっては何らかの負担がかかっていたのは間違いないですね。(結局酸熱系かどうかの確認はできませんでしたが、、)
そのせいで、髪が扱いづらくなってしまっていたのでしょう。
まぁ、クセを伸ばすという時点で、通常は少なからず髪への負担はありますけどね、、。
この数か月後に、結局短くカットしているのですが、その時は毛先を収めるのに一苦労、、、。(毛先のパサつきのため
カットしただけではとても収まらない状態になっていたので、そこも修正。
その後ベースメイクも経て、乾かせば毛先が軽く内に入るくらいのスタイルにはなっています。
が、やはり時間が経つにつれて、毛先の以前のダメージはでてきてしまいます。
現在がこちら
元々の髪がしっかりしているので、見た目的にはそれほど気になりませんが、毛先のパサつきが気になるそうです。
この時はカラー&ドーニー でなんとかごまかしています。
最近は365シリーズの前処理剤がかなり進化しているため、随分と良くはなるのですが、それでも、根元のキレイな髪に比べれば、やはりギャップは気になるところです。
次回のベースメイク時に傷んでいる部分をカット、そして、再び毛先を内巻きに、、という流れがベストですね!
いつもありがとうございます
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