髪が傷む原因は様々。
大きく分けると、美容室での無理な施術、自宅でのケア方法、海やプール、紫外線などの外的環境の3つです。
今回お伝えするのは、海外留学に3ヵ月ほど行っていた方。
日本はほぼ軟水よりですが、海外になると硬水が多いんですよね、、、。
海外旅行で、髪を洗ったらガサガサになってしまった、、そんな方も多いのではないでしょうか、、、。
それは、そもそも「水」の性質が各地で違うから、、
今回は「硬水」と「軟水」の違い、そして、硬水により傷んでしまった髪の補修をお届けします!
「硬水」と「軟水」の違い
ちょっと調べればわかりますが、「硬水」と「軟水」の違いは、お水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量の違いです。
カルシウムやマグネシウムが多いと「硬水」、逆に少ないと「軟水」という事です。
多くの場合は、その土地の「地質」によってかわるそうで、海外、特にヨーロッパなどは「硬水」が多いようです。
健康や体にとっては、どちらが良いというわけではなく、それぞれの特徴があるだけですが、僕ら美容師にとっては圧倒的に「軟水」の方がありがたいのです。
「硬水」に含まれる、カルシウムやマグネシウムが髪のキューティクルに付着し、傷つけてしまうので、髪が傷みやすくなってしまうのです。
特に、カラーやパーマの施術の際には、そういった不純物が髪に付着しやすく、仕上がりのガサつきに大きく影響してしまいます。
日本ではどこでも軟水ではありますが、それでも各地域によって、カルシウムやマグネシウムの含まれている量には違いがあります。
(地域によっては、より硬水寄りの地域もある、、と言う事ですね)
そのため、ジェンテでは軟水器を使用し、シャワーから出る水(お湯)を「超軟水」に変換してあるのです!
海外で硬水を浴び続けたお客様
では実際のお客様です。
この方もネットからジェンテを見つけてご来店頂いています。
まずはビフォア
「とにかく髪をきれいにしたい、、」と言う事でネットからご予約いただきました。
確かに、髪のダメージは結構なハイダメージ、、。
ですが、パーマや矯正ストレートの履歴はないそうなので、まだなんとか修復できそう、、、
毛先は以前に随分削がれてしまっているようで、この部分は、少しづつ揃えながら、毛先の量感を増やしていく史かないですが、、。
また、ホームケアでも、コーティング剤を多用しすぎる感じはありましたが、薬剤の邪魔さえしなければ、とりあえずはそれほど問題ではないかな、、、と言う事で、クレンジング後に施術に入っています。
ところが、、、、
当初、ベースメイク&カラーで色と共にしっかり修復しようと考えていたのですが、1剤放置のタイミングで、何かがおかしい、、、、、。
通常美容師は、ある程度、髪や薬剤を触っていると、どの程度の薬剤を使用すれば、どの程度の反応があるかは体感で分かっています。
しかし、この方の場合、僕の想像よりははるかに早い反応を示しています、、。
急いで修正する薬剤を足して、よくよく話を聞いてみると、、
そこで初めて「海外留学していた」と言う事実が判明したのです!!
完全に僕のカウンセリングミスですね、、。
美容師は、こういった意味でも「カウンセリング」の技術も必要であると、改めて感じました。
ま、この時点での修正で有れば、それほど困難な事ではありません。
ただ、自分的に納得もいかなかったので、後日改めて修正の日程をいただき、ホームケアもシャンプーからトリートメント、キューティクルの補修剤、髪内部の補修剤、擬似キューティクルのためのオイル、と365の全てを使用してもらえることになりました。
特にキューティクルの補修剤に関しては、365プラスの新たな処理剤と言う事で、講師陣も一押しのものです!
ま、正直ちょっと焦りましたけどね、、(笑)
と言う事で、その2週間後の写真がこちら
随分ぶれてしまいましたが、乾かしただけの状態。
そして、こちらが軽く毛先だけアイロンを入れた状態です。
毛先はまだまだキシキシするので、じっくり補修していく必要がありますが、全体的には随分きれいになっているかともいます!
彼女は色落ちも早いの、しばらく、髪がしっかりするまでは、1ヶ月に1回ほど全体カラーを繰り返すのが良いでしょう!
ホームケアも完璧なので、これからどんどんよくなていくのでお楽しみに!