矯正ストレートは美容室にあるメニューの中でも1、2を争うほど、髪に負担の大きなメニュー。
しかし、そのやり方次第では、髪にかかる負担にも雲泥の差が出てしまいます。
参考資料 → 縮毛矯正はやり方次第でこんなに仕上がりが違う!
一般的には、薬剤が強ければ、傷みが大きいけどクセはしっかり伸び、
逆に薬剤が優しければ、髪の負担は小さいがクセが伸びないと思いがち。
あながち間違いではないですが、正確にはやっぱり間違い。
薬剤と髪の関係はそんなに単純ではありません!
今回は、矯正ストレートの際に重要なポイントの5つをお伝えしていきます。
一般の方には難しい内容ですが、矯正ストレートが上手な美容師さんを見極めるうえでは、重要な事柄。
このポイントを計算し行っているかどうかで、知識と技術がわかるかと思います。
なお、ここでいう矯正ストレートと一般的に言う縮毛矯正は同じ。
ただ呼び方が違うだけですのでおまちがいなく!
矯正ストレートで重要な5つのポイント
パーマも同様ですが、縮毛矯正は、髪のたんぱく質のつながりを切り(専門的には還元と言います)
形を付けた後に、再びつながりをくっつける(酸化)事を行っています。
矯正ストレートを含めパーマで必要なことは、アルカリをコントロールすることと
髪の還元をコントロールする事。
この2つのコントロールができる美容師ならパーマ技術はかなりの上級者なはずです!
いつもはアルカリをコントロールすることをお伝えしてきましたが、
今回はもう一つの還元コントロールです!
では、重要なポイントの5つです。
1、1剤を塗布する時の状態(タイミング)
2、1剤の流しかた、流し具合
3、アイロン操作を行う前の髪の状態
4、アイロン操作
5、2剤の塗布量
ここで上げた1~4までの工程は全て「還元具合」をコントロールするために行います。
詳しく話し出すとだいぶ話がややこしくなりますのでここでは割愛。
ただ、こういった小さな行為の一つ一つが重なって、最後の仕上がりに影響してくるのです。
全ての行為にはきちんとした理論と根拠があり、間違っても「なんとなく」なんてあいまいな理由ではないんです。
女性にとって大切な髪を扱う美容師。
しかも、矯正ストレートは失敗すると大変な事にもなりかねませんからね!