ジェンテにはさまざまな髪の悩みを抱える方がご来店しますが、髪の悩みで大切なのは、まずは「髪の問題の原因を特定する」事!
原因も分からず改善できる、、なんてことは恐らく100%ないでしょう。
逆に言えば、その「問題の原因‘」さえ特定できれば、十分改善出来る、、ということですね。
そんな髪の悩みの中で、今回は「カラーの退色」について考えていきましょう!
カラーの退色が早い人はこんな髪!
「カラーの褪色が早い」方の特徴をいくつか挙げてみましょう!
●髪が細かったり、クセ毛だったりで痛みやすい
●そもそも髪が傷んでしまている
●透明感の出るカラー剤でカラーしてもらっている
●ホームケアでは市販のシャンプー剤を使用している
●ホームカラーをしている
●海やプールに頻繁にいく
などですかね、、、
それぞれに褪色してしまう理由があるのですが、大きな理由を3つほど上げてみましょう!
髪が傷めば褪色も早い
カラーは、メラニンという人が元々持っている色素を壊し、そのかわりにジアミンという人工色素が髪の中に入り、発色する事で色が変わります。
この人工色素が髪の中にしっかり滞在してくれれば「色もちの良いカラー」になり、逆に、すぐに抜け出てしまうと、「色もちの悪いカラーとなります。
では、どうして抜け出てしまうのか、、
これには、髪が持っているキューティクルという鱗状のものが大きく関わってきます。
電子顕微鏡の2000倍画像で見るとこんな感じ
これが髪の中の成分が出ないように、髪を守ってくれる最強の「ヨロイ」なんです。
ところが、髪が傷み出すと、まずこのキューティクルが剥げ落ちていきます。
そして、「ダメージホール」という穴が空いてしまいます。
こうなると、髪は加速度的にダメージ(劣化)していきます。
当然、髪の中に入れたジアミンも抜け出てしまうのです。
つまり、
髪が痛んでいると、色もちが悪い
と言う事になってしまいます。
PHによる見え方の違い
また、色素はPHによって見え方、色の濃さが変わる、、という特徴を持っています、
以前ブログにも書いていますが、何故か写真がなくなっていますので、改めて書いておきましょう。
カラーの色持ちが悪い!?髪を染めた後、1週間で色が変わってしまう本当の理由!
カラーはそのPH(ペーハー)によって色の見え方が違います。
早速実験結果の写真を見ていきましょう
左からトマトジュース、コーヒー、紅茶です。
そして、左の写真が通常、これにアルカリ剤を入れてアルカリに傾けたのが右側の写真です。
右側(アルカリ)が濃く見えるのが分かりますかね?
髪で行うと、、
左がアルカリのまま、右側の弱酸性に戻したものです。
分かりにくいかもしれませんが、明らかに左の方が暗く見えます。
つまり、色素はアルカリが強ければ色が濃くなる、、と言うことです。
そして、一般のカラー施術の場合、施術後1週間は、髪がアルカリに傾いているのです。
美容師が「1週間で色がある程度落ちます、、」というのは、こう言ったPHの変化による違いも実は大きいのです。
更に言うと、髪がアルカリに偏っている=キューティクルが開きっぱなし、、と言う事なので、当然色素も抜け出やすくなっているのです。
特に最近の「透明感のあるカラー剤」はアルカリが非常に高いため、色落ちも早くなってしまいます。
ですから、重要なのは、カラー施術の後に、髪を中性〜弱酸性に戻しておく事、弱酸性で見える色素量を補って置く事ですかね。
その改善策は??
基本的な対策は、美容室でしっかりPH調整を行ってもらう、、と言うのがメインでしょう。
ホームケアで酸度のあるもの(昔ならレモンの絞り汁とかですかね、、)を使用するのも、酸性に偏りすぎてカシカシしてきたり、できたとしても髪の表面しか中和できないので、あまり効果的ではないでしょう、、、。
後は、自宅で使用するシャンプーでも大きく変わります、
あまり洗浄力が強すぎると、当然色もちも悪くなります。
どうしても気になるなら、やはり365+カラーが最善でしょうね、、。
髪質改善 ほぼダメージ0でカラーをしながら髪を補修する365プラスとは?