
現在の美容室には様々なトリートメントが存在します。
シャンプー台で簡易的に行う、3日持たないシステムトリートメントをはじめ、レブリン酸やマレイン酸、グリオキシル酸などを使用した酸熱系のトリートメント、中にはいまだにバッチバチのコーティング剤まで、本当に色々なトリートメントが存在してます。
これらのものが全て悪い、、という訳ではなく、いつも言うように、どんな特徴があり、どういう方法で使用するとどんな挙動があり、どういった髪に最も有効なのか、、という事!
なかなか、そこまできちんと説明してくレル美容師はないし、ひょっとしたら理解している美容師さんもごくわずかかもしれません、
今回は、そんな髪とトリートメントの関係性をできるだけシンプルにお伝えしてみましょう!
髪の作り
まずは髪がどんな風にできているのかを簡単にお話ししていきましょう!
髪は大きく3つの場所に分かれます、
キューティクル
最も表面にあり、髪の中身が抜けないように守ってくれている鱗状の鎧のようなもの。
ただし、カラーやパーマのアルカリにめっぽう弱く、摩擦や紫外線などでも剥がれたり、損傷したりしていきます。
艶や手触りは、キューティクルの状態に大きく左右されます。
コルテックス
細かい繊維がたくさんあり、その間にジェル状の物質が詰まっている場所。通常のカラーやパーマはこの位置に作用すると言われています。
メデュラ
髪の太さに影響すると言われ、中は空気を含む空洞ですが、その役割は解明されていません。一説によれば、髪の潤いやハリコシを保っているとも言われています。
非常に簡単にですが、髪はこのような役割を持っています。
トリートメントが作用する場所
今現在、一般的なサロンで行っているトリートメントは、ほぼキューティクルの強化のために使用されています。
シャンプー台で行う3〜5ステップのトリートメント然り、酸熱トリートメント然りです。
ただし、酸熱トリートメントの方が、良くも悪くも、髪にしっかり定着しがち、、だからこそ、繰り返すと、髪がゴワゴワし出したり、巻いても跡がつきにくくなってしまったりするのです。
dでも、本来であれば、まずは髪のコルテックスの部分に、トリートメント成分を効かし、それが外に出てしまわないようにダム化しておくことが重要。
僕らが所属する美容の研究団体beech(ギーク)では、この「中身の補修」が可能になっているのです。
だからこそ、中身が詰まってハリがあるのに重くない、子供の素髪のような質感が実現できるのです。
今の美容業界には、様々なトリートメント、髪質改善と言われるものが存在しています。
実際に、それが髪のどこに、どのように作用しているかわかっている美容師も、おそらく多くはないはず、、、。
やはり、美容師(美容室)選びは重要ですね、、、。
では今回はここまで。
いつもありがとうございます!