根元中間までは収まりの良いストレートで、毛先は乾かすだけで巻いたようなパーマ、、、
それができれば、クセ毛で悩む方も随分ストレスが解消されるでしょう。
そういったご要望も実際には多いのですが、ほとんどの場合、一般的な矯正ストレートの履歴があり、すぐには出来ない事が多いのです。
それくらい、一般的な矯正ストレートは髪にとって負担になっている、、と言うことですね。
特に個人的には酸性ストレートや弱酸性ストレートは最悪、、、。
見た目はきれいなんで「傷んでいない」と勘違いしがちですが、髪の中身はボロボロになっている事がほとんどですからね、、。
ですが、今まで矯正ストレートをした事がない髪なら、話は別。
施術時間はかかりますが、状態次第ではきれいな仕上がりにできることも多い、、、。
今回は、そんな方をご紹介!
「今までの美容師さんにストレートは止められてきた」
今回ご紹介する方は、ネット検索で見つけていただき、はじめてご来店頂いた方!
今春くらいにはHPを見ていただいていたようですが、コロナが落ち着くまで待っていただいていた様です。
初めましての写真がこちら
写真ではわかりにくいかもしれませんが、この方は1本1本がジリジリした「捻転毛」というタイプのクセ毛です。
ウネウネしているわけではないので、他人から見たら、
「ちょっとブローでもすればきれいになる」
と思われがちですが、雨の日なんかは細かな髪がモワモワでてきて、量も多いため、全体的にもわっと膨らんでしまうタイプです。
特にこの時期は、ご本人も「まとまらない、、」と感じるようです。
実際に、今まで担当していた美容師さんにも
「楽にはなるかもしれないけど、傷むからやめといたほうが良い」
と言われていたみたいです。(ある意味正解だと思いますが、、)
ちなみに、毛先にはデジタルパーマをかけています。
膨らむためか、毛先はかなりの勢いで削がれていて、パサツキ、硬さが目立ちますので、まずは10センチほどカット。
その後、ベースメイクストレートとデジタルパーマを行っていきます。
そして、およそ4時間後の仕上がりがこちら
もちろん乾かしただけの状態です。
パーマのリッジ感(クルっとした感じ)もきれいになっていて、良い出来ではないでしょうか、、、。
毛先に削ぎの部分が残ってしまいますが、、半年〜1年ほど伸ばしてから毛先はカットしてしまったほうが良いと思いますが、、。
ちなみに、普段のヘアケアをきちんと行えば、パーマ自体はおそらく1年は持つと思いますよ!
何故酸性ストレートが最悪なのか、、、
ここからはちょっと専門的なのですが、大切な事だと思うので、あえて難しく書いていきます。
最初に少し触れた「酸性ストレートは最悪」を少し深掘りしていきましょう。
一般的に「酸性ストレート」と呼ばれるものは、GMTという還元剤を使用します。(この時点で難しいですよね笑)
これは、通常日本の美容室で使用する他の還元剤(チオグリコール酸、システイン酸、チオグリセリン、システアミン)と比べると、酸性域でも働く、特殊な還元剤です。
その上、浸透率が非常に高く、髪の深〜いところまで還元(タンパク質のつながりを切る)事ができるのです。
しかも酸性なので、本来髪を守っている最強の鎧である「キューティクル」を溶かしたり、壊したりすることもありません。
これだけ聞くと、万能の薬剤と思いがちですが、最大のデメリットが、、、、
「対応できる2剤がない、、、」
と言う事です、、。
つまり、深ーく切ったタンパク質をつなげる事ができない、言い方を変えると、1剤をうまく止める事ができないのです。
で、酸性活性の薬剤なので、髪の中を壊し続ける可能性がある、、、。
そこに、最近の高アルカリカラーなんかで施術したら、側であるキューティクルが壊れてしまい、
「カラーでめちゃめちゃ髪が傷んだ、、、」
なんて事になってしまうのです。
実は、ストレートの数日後の時点で、髪の中身はボロボロになっているのですけどね、、、、。
こう言う事をしっかり把握している美容師なら、それなりの対応策を考えているかもしれないですが、ほとんどはメーカー言いなりのマニュアル美容師でしょうからね、、、。
気をつけた方が良いでしょう。
ちなみに365システムでもGMTは扱っています
通常ストデジ(ベースメイクストレート&カール)では必須アイテムです。
もちろん、濃度調整などの調整をして使用するものです。
当然、先程の問題点も365システムでは解決済みなので、問題はありませんけどね、、、。
では、長くなりましたが、今回はこれまで!
いつもありがとうございます!