いよいよ梅雨本番、、、。
この時期は、くせ毛のうねりが気になるからと、縮毛矯正(矯正ストレート)をする方も増えてきます。
ところが、矯正は美容室に数あるメニューの中でも、トップクラスに髪の負担が大きなもの。
下手をすると、毛先がジリジリのビビリ毛になってしまう事も、、、。
今回は実例も交えながら、矯正時の注意点や傷ませてしまった時の対策をお伝えします!
Contents
矯正ストレート(縮毛矯正)は危険?やってはいけない美容室選び
今は、矯正ストレートなんて、どこの美容室でも行っています。
だからといって、どこの美容室でも同じ仕上がりになるわけではありません、、。
特に矯正ストレートは、パーマ剤の中でも強めの薬剤を使用します。
なので、髪質や髪の状態次第では、ひどく傷んでしまう事も良くある事。
うちのサロンでも、「髪質改善」でご来店される方の8割方は
何らかのストレートを行った事が髪のトラブルの原因になっています。
また、美容師として、特に気を付けたいところは、施術を行った「その時」ではなく
数か月先の「その後」の髪の状態。
担当する美容師次第、施術方法次第で、「その後」の髪のダメージには雲泥の差が出てしまいます
参考記事 → 縮毛矯正はやり方次第でこんなに仕上がりが違う!
でも、一般の方から見たら、そこらにたくさんある美容室の違い何てほとんど判らないし、
何を基準にしたらよいかもわからないはず、、、。
ここでは、一般の方が矯正ストレートをする時の美容師選びでやってはいけない事を書いていきます!
1、価格優先で選ぶ
最もありがちなのがこれ。
「値段が安いし、上手くいかなくても損はしないから、良い美容師に当たればラッキー」
くらいに考えていると、後々大変な事になる可能性も、、、。
なぜなら「髪のダメージは、基本的には治らない」からです。
うちにご来店いただいているお客様の中にも、
1年とか2年、長さによってはそれ以上に前の矯正ストレートの影響で
髪のパサつきが良くならない方もいます。
その状態を改善しようと思うと、結構な時間とお金が必要となり
結果的には、高くつく、、、。
ですので、まずは「価格優先」の判断はやめた方が無難です。
特に5月~6月は、美容室でも集客の為に矯正ストレートを割り引く事も多くあります。
割り引くという事は、経営的に考えると、時間を早くする必要があります。
が、矯正は、短時間で行おうとするほど髪への負担も大きくなる傾向が強い。
そもそも、矯正は初めて触る髪をちゃちゃっとやって、キレイにできるほど簡単なメニューではありません。
後の事を考えるのであれば、「時間や価格」で選ぶことはやめた方が良いですね。
(とはいえ、うちでもホットペッパーでは初回の割引をしてますけど(笑))
2、名前や知名度で選ぶ
これは非常に悩むところです。
が、矯正ストレート(縮毛矯正)は美容師にとっては、ちょっと特殊なメニュー。
撮影やヘアショー、コンテストなど積極的に参加している = 矯正が上手 ではありません。
(デザインやバランス、スタイリングは上手かもしれませんがね、)
忙しい美容室でも、年間数人しか矯正しない美容師もいますので
そういった意味では、あてにはできないかもしれないですね。
3、写真の雰囲気、イメージで選ぶ
これもまた、2と同じように判断が難しいところです。
美容師にも、それぞれ好きなイメージとか、得意なスタイルはあります。
実際に撮影したスタイルで、その作品が好みであれば、好みの相性としては合っている可能性が高い。
けれど、それと「矯正が上手」というのもイコールではないのです。
このように、お客様から見て、その美容師が何が得意かは、なかなか判断できません。
では、どのように判断したらよいのか、、、、
最近では様々なSNSを情報として発信している美容師も多いので
そういった情報の中からピックアップしてみるのが一番確実だと思います。
美容師側も、大体、得意な事を情報として発信している場合がほとんどですからね!
矯正ストレート(縮毛矯正)で大ダメージ!そんな時の対処法
図らずも、矯正ストレートでハイダメージになってしまった場合、どうすればよいのか、、。
きっと、多くの美容室では、トリートメントを進められるでしょう、、。
けれど、そういった時に最も必要なのは、普段のヘアケア!
シャンプーやトリートメントと洗いかた、乾かし方です。
具体的な洗い方はコチラの記事で → 髪質改善にはヘアケアが重要!髪を傷める5つのタイミング
そして、使うモノに関しては。まずはしっかり洗えるシャンプー。
一般的に「髪に優しい」シャンプーは、洗浄力が弱すぎて、髪に残っている余分なものを
洗い流すことすらできません。
とにかく「髪に余分なものを残さない」状態に近づけて
しっとりまとまるトリートメントしっかり付ける。
そして、毛先がパサつくようなら、アウタートリートメントなどでさらに抑える、、。
これが、矯正ストレートによるハイダメージの正しい対処法でしょう!(個人的見解)
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実録、ストレートで根折れ&ジリジリのビビリ毛から約1年、、、
では、実際にストレートでジリジリになってしまった方の改善例を見てみましょう!
この方には、以前も何度かブログで登場して頂いています。
まずは1年まえ、困り果ててご来店いただいたときの写真です。
アップにすると、、、
この時の記事がこちら → ストレートの失敗 ~根折れ&ビビり毛~
かなり根元のあたりからジリジリした髪になっています。
写真ではわからないですが、頭頂部あたりの髪は、根元が直角に折れています。
(これは、美容師の間では「根折れ」といわれるもの。ほぼ美容師のミスが原因です)
ちなみに、この方、県外の有名サロンまで、毎月通っていた結果がこの状態だそうです、、、。
その後、ヘアーホスピ、自宅での復元ケアを続けながら、約1年、、、
先日のご来店の時の写真がこちら
毛先10センチくらいは、まだまだピンピンしていますが、
カールドライヤーで軽くブローすれば、随分落ち着くまでになったそうです。
ここからは、もうちょっとカラーを明るくしていきたいとの事なので、
できるだけ、毛先の負担にならないように考えていきたいと思います!
このように、縮毛矯正、ストレートパーマによるハイダメージは
改善するのにかなりの時間を要します。
しかも、その間のストレスもかなりなものです。
(この方も、本気で坊主にしようか悩んだそうです(笑))
ですので、そんな失敗の内容に、まずは最初の選択から慎重に行きましょう!
本日もありがとうございました!