「ジアミンアレルギー」って知っていますか?
アルカリカラー剤の中に入っている人工色素が「ジアミン」と呼ばれる成分。
ヘアカラーを行う上では、非常に有効な成分だけれど、人によっては重篤なアレルギー症状を引き起こしてしまうアレルギー物質としてもよく知られています。
一旦アレルギー症状が出てしまうと、シャンプー台の首のあたりに残っているカラー剤や、ハケやカップに残っているカラー剤にも反応してしまいます。
症状として、最も多いのはカラー後1〜2日位の間死ぬほどの痒みに襲われるそうです。
さらにひどくなると、顔がパンパンに腫れてしまい、命に関わるような事にもなってしまうそうです。
初めて美容室でカラーをする方などは、「パッチテスト」と言って、カラー剤によるアレルギーの有無を調べるテストがあるんです。
だから「ジアミンアレルギー」になった方は、明るいカラーを楽しめないのか、、、。
そんなことはありません!
今回は、そんなジアミンアレルギーの方を染めてみた記事です
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2年ほど前にジアミンアレルギーを発症!
担当して、かれこれ20年来年のお客様なんですが、2年ほど前にしばらくぶりにカラーすると、突然まぶたが腫れる、、と言う症状が出てしまいました。
もちろん、それまでは普通にカラーもできていたんですが、、。
しばらく体調を崩していたのもあったのかもしれません、。
ずいぶん以前にも記事にさせていただいています。
こうして過去の記事を見て見ると、ずいぶん沢山の記事を書いてきましたね、、。
我ながら、よく続いてるな、、(笑)
元々、少し明るめの髪色なのですが、最近グレイ(白髪)が目立つようになってきたので、カラーしたいとの事、、。
ただグレイに色を入れることも、酸性カラーを使用すれば可能ですが、できれば全体的に明るくした方が、軽くも見える、、。
ジアミンアレルギーなのですが、逆に言えば「ジアミン」さえ使わなければ、カラーだってできるのです。
まずは黒髪を明るくする!
通常、アルカリカラーは「明るくする」事と「色を入れる事」を同時に行います。
そのため「ジアミン」と言う色素が有効なのですが、ジアミンが使えない場合は、これを別々に行います。
つまり、一旦明るくしておいてから、酸性カラーカラーで色を入れる、、と言うことです。
と言う事で、一旦明るくした結果がこちら
明るくしただけなので、当然、グレイは白いまま
こんな感じですね。
続いて酸性カラーで色を入れる
この後、ヘアマニキュアで色を入れていきます。
今回はあまり暗くしたくないため、明るめのブラウンを使用しますが、もちろん、赤やオレンジなどの原色を使用することもできます。
ただ、白い部分には、そのままの色が入ってしまいますけどね。
そして、仕上がりがこちら
全然グレイも気にならないですよね、、。
この時にドーニーカラーで行うこともありますが、彼女の場合、髪のダメージもほとんどないので、後処理で、色持ちをよくする程度の処理に留めています。
このように、カラーの特質を知れば、ジアミンアレルギーの方だって、明るいカラーを楽しみながら、気になるグレイをカバーしてすることだってできるのです!
今回は、久しぶりの薄めショートバングも作り、とっても似合っていたので、いい具合のイメージチェンジになったのではないでしょうか!
本日もありがとうございました!