コロナの影響で、外出も控えめになって美容業界も少なからず影響を受けている昨今。
名古屋でも中心部の店舗では大打撃を受けているサロンもあるそうです、、。
そんな中、先日、業界関係者と話したところ、美容業界全体として、カラー比率が下がり、市販のカラー剤が爆売れしているそう、、、。
「外出するには不安だから、一度自分で染めてみよう、、」
なんて方も増えている、、という事ですね。
一般的に美容師には
「市販のカラー剤はだれでも簡単に染まるようにできているので薬剤が強い。だから髪がより傷んでしまうんですよ」
と言われる事が多いと思いますし、実際、個人的にもそう思っています。
が、、、実際のところはどうなのか、、、、
という事で、今回は、市販で売られているカラー剤と、美容室で使用されているカラー剤を実際に数値を出しながら、比較、検証してみたいと思います。
先にいておきますが、今回は結構マニアックな記事ですよ(笑)
まずは検証方法
カラーのパワーを図るときに見る数値は「PH(ペーハー)」と「アルカリ度数」。
PHは良く聞く方も多いと思いますが、髪にとって重要なのはアルカリ度数。 → アルカリ度数とは?
簡単にいったら、どれくらいで中性に戻るか、、を表す指標です。
まぁ、PHもアルカリ度も数字が大きくなればなるほど、髪の負担は大きいとお考え下さい!
準備するものは、市販のカラー剤と美容室専売品のカラー剤(医薬部外品)、それと、酸性に傾ける365の薬剤(ルミスイ)、あとはPH試験紙です。
そして、それぞれの1剤を取り出し、カップに1gずつ入れていき、少しずつルミスイを混ぜていきます。
アルカリが残っていると、このように強い蛍光色。
そして、ルミスイ(酸性に戻していく薬剤)を少しづつ混ぜて、ウグイス色になるところで止めます。
更に確認のため、PH試験紙で中性になっているかどうかを確認し、グラムを測り終了。
このように、材料さえあれば、割と簡単に薬剤のアルカリ度は測ることができるのです。
その結果、、
実験の結果を一覧にして見ました。
メモ書きなので、だいぶ汚いですが、、
結果はこんな感じ。
といっても良くわからないですよね。(笑)
まとめると、、、
市販のファッションカラー(泡カラーピンク&ギャッツビーシルバー)はとてつもない強さを示しています。
アルカリ度が「10」とか「11」とかですからね、、、(あくまで簡単な測定ですので正確ではありませんが、、)
(ちなみに、ブリーチのアルカリ度は「17」です。)
それに対して、美容室専売品のカラー剤は「5,5」およそ半分です。
アルカリ度が強いといわれる最近の専売カラー剤「イルミナ」でさえ「6.5」でしたので、市販のファッションカラーの強さは計り知れませんね、、。
つまり、セルフで彩度の高いファッションカラーを行うと、とてつもなく髪が痛む、、という事です。
それに対して、市販のグレイカラー(白髪染め)ビゲンスピーディーカラーと、専売品カラー剤(ミルボン クリスタル、ボーテ)を比べると、、、
最初のPHこそ違えど、アルカリ度にはそれほど大きな違いはありません、、、
つまり、グレイカラーに関しては市販のカラー剤と美容専売品のカラー剤では、それほど違いはない、、と言うことです。
正直、これは驚きの結果でしたね、、、。
ただし!
グレイカラーの場合、1回の施術で30%ほど髪の強度が落ち、更にカラーを繰り返すごとに、その3倍のダメージを受けるといわれています。
なので、薬剤のパワーが美容室で使用するものと同じだから大丈夫、、と言うわけではなく、
「伸びた部分だけを綺麗にリタッチできるなら、美容室でのカラーのダメージと変わらない」
と言う事が言えるのです。
それこそが、「美容師の技術」であるのかもしれませんね。
まぁ、結局のところ、美容室であろうと、セルフであろうと、髪が痛むのに変わりはないので、髪を大切にしたいなら365が最もおすすめですね、、。
髪質改善 ほぼダメージ0でカラーをしながら髪を補修する365プラスとは?
何しろ、正真正銘ダメージ0のカラーですからね!
本日もありがとうございました!