約1ヶ月ぶりの更新となってしまいました、、、。
この時期は何かと髪のトラブルを抱えた方も多いので、日々サロンワークに追われていて、なかなかブログ投稿する余裕がありませんでした、、。
とはいえ、やはり予想通り、この夏は髪のトラブルが多発しているようです。
今回は、特に最近多くなってきた、「酸熱トリートメント」のトラブルについて考えていきましょう!
酸熱トリートメントだから髪は傷まない?!
ここ最近で最も多かった髪のトラブル原因は、圧倒的に「酸熱トリートメント」
1年くらい前から、一般の美容室にも出回って、「やればやるだけ良くなる」なんて美容師さんの触れ込みを信じて続けて見たものの、、、、
あれ??
なんだか、ちょっとづつ、枝毛が増えたり、バサバサになったり、、、、、
最初の頃は感動するくらい良かったのに、、、
なんかおかしい、、、、
そう思い、ネット検索で見つけていただいて、勇気を振り絞って初めてのご来店いただいた方たちが、何人かいらっしゃいました。
結果から言うと、酸熱トリートメントによるダメージで髪が細くなり、うねりが出始め、ダメージを負ってしまっているため、湿度が高いとさらにウネウネして収まりが悪くなっているんです。
「トリートメントなので髪が傷むことはありませんよ」
担当美容師にそんな風に言われた経験がある方も多いと思いますが、残念なことに、これが「酸熱トリートメント」の真実です。
では、なぜこんな事が起きているのでしょうか。
多くの美容師が気づいていない酸熱の落とし穴
まずは簡単に酸熱の特徴を
おさえてみましょう!
まずはメリット
①ダメージホールの穴埋めができる(髪がしっかりする)
②ツヤが出て、手触りも良くなる
③良い状態が長く保てる
そしてデメリットが
①アルカリカラー後に施術するとカラーが落ちる
②クセはほとんど伸びない
③施術後にアルカリカラーをするとトリートメント効果がなくなる
この程度はネットで検索すれば、たくさんの記事が出てくるでしょう。
ここで、一番問題となるのがデメリット③の施術後のアルカリカラーです。
まずは懐かしのこの表を見てください
(デミHPより)
今までは、
「髪をアルカリ性に傾けるから傷む、、であれば酸性側で操作すれば、髪も傷まないのではないか、、、」
と言うことで、酸性ストレートや酸熱トリートメントが流行り出しました。
余談ですが、時代的に言うと、イルミナカラーをはじめとする、高アルカリカラーやブリーチを使用したダブルカラーで傷んでしまった髪に対応するために、こういった「酸性メニュー」が出てきているのです。
ところが、この「酸熱トリートメント」のPHは「2」くらい。
上の図でいう「レモン」と同じくらいのPHです。
そして通常カラーのPHが「10」、透明感のあるカラーは「11」
その差が8〜9あるのです。
髪の耐久性から考えると、8〜9のPHの差はとても耐えられるレベルではない、、、だから髪は傷んでしまうのです。
しかも、それが1回だけでなく、何度となく行われる、、。
酸熱トリートメントして、カラーして、1〜2ヶ月後に、また同じように、酸熱トリートメントして、カラーをして、、、、.
つまり、短期間に、酸性とアルカリ性の間を行ったり来たりさせているのです。
ある意味、髪が悪くなって当然の行為なんです。
これが、多くの美容師が気づいていない、「酸熱トリートメントの落とし穴」なんです。
気をつけたほうがよいメニュー
ネットで検索などしていると、
「カット+カラー+髪質改善トリートメント」
とか、中には
「ダブルカラー+髪質改善トリートメント」
なんてものまでありますが、こう言ったケースは要注意です!
「髪質改善トリートメント」には決められた定義などなく、それぞれのお店が独自に銘打っているだけです。
この髪質改善トリートメントが「酸熱系」である場合は要注意!
髪がツヤツヤになるはずが、気づいた頃にはバサバサになってしまっています。
一般の方には嘘みたいな話に聞こえるかもしれませんが、今の美容業界には良くあるケースです。
うちにご来店頂く方にも、よかれと思い、髪にお金と時間をかけている方ほどダメージも酷く、直していくのが大変な方が多いのです!
しかも、酸性でのダメージは基本的に手の打ちようがないんです。
困ったことにならないよう、知識を持って、自分の髪はご自分で守るのがよいかと思います!
では!