美容師は薬剤について、ある程度の知識は持っている。
一般的にはそう思われている方が多いと思いますが、実はそれがそもそも違っている場合が多い、、。
デザインや流行りすたり、カット技術や塗布技術についてはかなり勉強している人が多いのですが
それが、こと薬剤に関することになると、基礎知識くらいしかない事がほとんど、、。
だからこそ、髪のトラブルにつながりやすいのです。
特に今の時代は、各メーカーが「簡単で手間がかからず、誰でもできる」技術やメニューが多くなっていて
メーカーの言われるがままにマニュアル的に作業をしていて、千差万別なお客様の髪に対応できずトラブルになっているケースも多くあります。
例えば、少し前にご来店いただいた初めてのお客様。
実はこの方、「白髪が気になっている、、、でも、それほど明るくしたいわけではないけど、、」という事で
カラーを行っていたそうです。
ところが、数か月続けてみると、なんだか髪はパサパサしてくるし、色も毎回明るくなってくる、、、。
結局、何とかしたくて、ネットを見て初めてご来店いただきました。
これは、美容師が、自分たちが使用しているカラー剤の特徴を知っていなかったことが原因かと思います。
このように、お客様のご要望をできる限り可能にするためには、しっかりしたカウンセリングや技術と共に、正しい薬剤知識、毛髪知識が必須になります。
それでも、メーカーが美容師を育てている現在では、なかなか美容師が本当の知識を得るのは容易ではありません。
基本的に、科学が「得意」とか「好き」なんて美容師はレアですからね(笑)
とはいえ、僕らもまだまだ知らない事も多いし、わからない事もあります。
だからこそ、日々「学ぶ事」を続けていく必要があるのです。
そんなこんなで、先日、近くの美容学校で単発で毛髪科学の授業をさせて頂く機会がありました。
授業といっても、希望者だけなので、数人だったのですが、非常に楽しい時間になりました。
今回は、カラーの根本的な仕組みと、カラー剤のブランドによる違いを勉強しました。
生徒さんの反応としては「難しかった」「頭の中がまだ混乱してます」とも言っていましたが、
これから先の長い理美容人生の中で「そういえば、こんな事勉強したなぁ」と、どこかで思い出していただけたらありがたいです!
では!