なんだか最近髪がパサパサしてまとまらない、、。
夏は紫外線も強かったし、普段のブローやアイロンも強気な温度でガンガンしてた、、
。
こうなってしまった髪はもう切るしかないのかな、、、でも切りたくないのよねぇ、、
実は、そんなあなたに知ってほしい改善方法があるんです!
Contents
そもそも、なぜ髪はパサパサするの? パサパサの原因
髪がパサパサしてくる原因、、これは皆さんもお判りだと思いますが、
間違いなく、、、
その髪は傷んでいるからなんです!
では、その理由について解説していきましょう。
髪の毛は、通常キューティクルという、うろこ状の壁が、髪の中の栄養素を守ってくれています。
これですね。
キューティクルは髪にとって、「最強の砦」!
このキューティクルがあるおかげで、少々の紫外線やブラッシングなどの物理的ダメージから
髪を守ってくれているのです。
しかし、このキューティクルにも天敵が存在するのです!
その天敵が
アルカリ と 熱 と 摩擦
なんです。
一般の方には熱はともかく、アルカリ何て言われてもピンと来ないですよね。
もっとわかりやすく言えば、、、
アルカリ = 海 プール パーマ カラー ストレート などです。
薬剤やメニューによって強さは様々ですが、下図のphという数字が高くなるほど
髪に負担をかける可能性が高い、、という事です。
「ブリーチがもっとも危険」といわれるのもこの為ですね。
こう見ると、ブリーチ何て気軽に行うものでは無い事が良く分かると思います。
そして、次に
熱 = ヘアーアイロン(カール ストレート) ドライヤー などがそうですね。
ちなみに、髪は濡れているときに60度、乾いた状態で130度以上の熱で傷み始めますが
僕ら美容師が使うプロユースのドライヤーだと、吹き出し口で120度の温度まで上昇します。
さらに
摩擦 = シャンプーの仕方 タオルドライの仕方 ブラッシング などです。
上記の通り、髪は濡れているときは非常に繊細になっています。
ですから、シャンプーの時、タオルドライの時など、髪が濡れた状態での摩擦は特に注意が必要なんです。
よく「濡れたまま寝ないでください!」なんて美容師が言いますが、これはこの為なんですよ。
髪の太さやクセの有無によって、傷みやすさは変わりますが、ほとんどがこのどれかによって
髪の「最強の砦」であるキューティクルがはがれたり、穴が空いたりすると、、、
こんな風に、中の栄養素がどんどん出てきてしまいます。
すると、髪の中に空洞ができて、ツヤも張りもなく、パサパサしてきてしまうのです。
実際にパサパサした髪の毛を、電子顕微鏡で見てみましょう。
このくらいダメージが進んでしまっていると、、
拡大画像で見ると、髪はこんな感じになっています。
こうしてみると、パサパサしている理由も良く分かると思います。
髪の中の栄養素も流出してしまい、カラカラの状態です。
パサパサを改善する方法
このパサパサした状態を解決するためには、いくつかの方法があります。
その方法と、そのメリット、デメリットを紹介しましょう。
コーティング剤で疑似キューティクルを張り付ける方法
これが、最も一般的に普及している方法です。
市販のツヤを売りにしているシャンプートリートメントは、このコーティング剤ががっつり入っています。
美容室で行うものは、コーティングをする前に、低分子(小さい)の栄養素を髪に入れている場合がほとんど。
その栄養分の成分や種類などで価格も違っています。(ただし、高いから髪に良いわけでもない)
メリット・・・・・簡単でだれでもできる すぐにツルツル、ツヤツヤになる
デメリット・・・・疑似キューティクルが撮れるときに、残っているキューティクルも剥がしてしまう(前より傷む)
カラーやパーマの直後だと、アルカリやその他の髪に不要な成分を閉じ込めてしまう
キューティクルがない髪には、そもそもコーティングがつかない(やる意味がない)
こう書くと、あまりメリットを感じないかもしれませんが、あくまで、「もちを良くしているコーティング剤」
コーティングでパサパサした髪を落ち着かせたいのであれば
おススメは、水溶性(水で流れ落ちる)のコーティングで、毎日つけては流して、、を繰り返す。
そう、女性で言うところのファンデーションみたいな感じですね。
もし、何週間も持つファンデーションがあったら、肌はえらい事になってしまいます。
それと同じように考えてもらうのが良いでしょう!
参考記事 ⇒ サロンでトリートメントしたって、髪が良くなるわけではないですよ‼
アイロンやブローなどで抑える方法
自宅で行える方法として、ブローやアイロンで抑える方法があります。
最も簡単な方法は、ストレートアイロンやカールアイロンを通すことですが
髪の為にも、いくつか注意しておきたい点があります。
前述したとおり、キューティクルは熱と摩擦に弱い、、、
ですから、アイロンでスタイリングをすると、その時は綺麗になりますが
その後、今以上にパサパサしてしまう事も十分考えられます。
ですから
a、アイロンの温度を130度
b、必ず髪の毛が乾いた状態で行う
c、できるなら、髪を熱や摩擦から守るようなケア剤を使用する。
この3点は守っていただくことをお勧めします。
それでも髪のパサパサは進行する可能性が高いので、できるだけ丁寧にやさしく扱って下さいね。
アイロンの中には「やればやるほど髪が良くなるアイロン」というようなうたい文句で
販売しているものもあるようですが、現実的に「完全なダメージレス」はあり得ませんのでご注意を!
ヘナによる髪密度アップ
日本では、白髪染めとして有名なヘナですが、実はヘナはトリートメントとしての力も、なかなか侮れません。
参考記事はこちら ➡ ヘナのトリートメントの効果! ヘナのトリートメントとしての実力!②
簡単な図で説明するとこんな感じ
使用方法もそれほど難しくなく、慣れてしまえば自分でも行えます。
ただし、ここにもいくつかの注意点があります。
a、100%ヘナを使用すること(人口色素や他の成分が混ざっているものも多くあります)
b、髪を明るくしている場合は、塗布した部分がオレンジ色に偏る。
c、施術後、1~2週間は洗う時にかなりガシガシするので洗い方に注意。(乾けば大丈夫)
d、2~3回行わないと効果がわかりにくい
e、まがい物も多いのでヘナ選びには注意
f、しばらくヘナのにおいが残る
(詳しくは先ほどの参考記事をご覧下さい。)
ヘナによって髪の中の空洞が埋まる(髪密度アップする)と、パサパサした髪に重みが出て
落ち着くようになってくるのです。
実際に行ってみると、数回繰り返せば、随分と髪の中身が詰まってくるのがわかります。
ただし、ヘナ自体は強い酸性ですので、あまりにダメージが大きいと、
指が通らないほどギシギシします。
ご使用の際には、担当美容師に相談するのが良いかと思います。
実録、髪質改善を行ったパサパサ髪のビフォアーアフター
では、実際にうちのサロンで行っている髪質改善の実例を見ていきましょう!
元々細い髪質に、繰り返しのグレイカラーでパサパサになってしまった髪を改善
以前の矯正ストレートと紫外線、間違ったヘアケアでパサパサしてしまった髪を改善
年齢による髪質の変化で、細くうねうねした髪がパサパさして見える髪を改善
繰り返しのカラー、矯正ストレートでジリジリしてしまった髪を改善
カラーとストレートによるパサつきを改善
※全て、ドライヤーで乾かしただけ、もしくは軽く毛先を巻いているだけの写真です。
仕上げの際には、ブローやストレートアイロン等は一切使用していません。
※すべての方が、コーティング剤などは一切使用しておりません
髪質改善の為に行ったメニューや期間はそれぞれですが、時間をかければ髪は必ずきれいになります!
これからの夏の時期は髪が傷みやすい時期。
普段のヘアケアから気を付けることが重要です。
本日もありがとうございました!