今、美容業界には様々な「 髪質改善 」と呼ばれるメニューが存在しています。
その多くのものは、結局のところ、「髪が良くなる」わけではありません。
果たして、こう言ったものを「髪質改善」と呼べるかどうかは微妙な所です。
だって、「髪質改善」なんて辞書にものってなければ、その定義もありませんからね。
しかし、そういった「髪の内部に成分を入れる」というトリートメントでも
ちゃんとその効果や、後々の髪の状態がわかっているのであれば
「髪のダメージを誤魔化す」という意味では、無意味ではないかもしれません。
ヘナを使用したトリートメントだって、その一つ。
多くのデメリットも抱え得ていますが、その恩恵も侮れません。
参考記事 → ヘナのトリートメントの効果!
美容室で行われる 髪質改善 とは?
まずは美容室によくある「髪質改善」を考えてみましょう!
「髪質改善ヘアーエステ」や「髪質改善ストレート」など、髪質改善を謳ったメニューが沢山あります。
ところが、先ほども書いたように、これらのほとんどは「髪を良くする」わけではなく
「髪のダメージをごまかす」ものなのです。
最悪なのは、剛毛な方や、ゆるーいくせ毛の方に、優しい薬剤とストレートアイロンで
弱めの矯正ストレートを行う事で「髪質改善メニュー」として売っているサロンも見かけます。
(美容師が知らないケースも多いと思いますが)
これは「髪のダメージ」という意味では、改善するどころか、髪のダメージは確実に大きくなっています。
施術を受けた「その時」はコーティングでツルツルになったと感じますが
コーティングがはがれた「その後」は、髪のダメージが露出しますので
1か月もすると、パサパサしてくる、、なんてこともあるので
ストレートアイロンを使用する「髪質改善」には注意が必要ですね!
参考記事 → 「トリートメント」をしたはずが髪がジリジリに?!
ま、話をまとめると、、、、
「髪質改善」と言いながらも、ほとんどの美容室で行われていることは
一時的に髪が傷んでいると感じないように「ごまかしている」だけという事ですね!
(良い悪いは別にして、、)
さらにストレートアイロンを使用する髪質改善メニューは注意が必要という事ですね!
誤魔化すことと変えることの違い
「髪質改善」という言葉は辞書には載っていないので、
似たような言葉の「や異質改善」で調べてみたところ、、
1 食事・運動・服薬などの方法によって、体の性質を変えること。
と出てきました。
これを髪質改善に当てはめるとしたら、「髪の性質を変える事」が髪質改善と言えるでしょう。
という事は、髪に似た成分を髪に入れて「ごまかす」タイプのトリートメントは髪質改善にはなっていない、、
と言えるでしょう!
こういったタイプのトリートメントを図で表すとこんな感じ
今の所、髪に同化や結合するような成分は発見されていないので、
どんなに良い成分だとしても、すぐに流れ出てしまいますからね。
だから、多くの物には、何らかのコート剤が入っているのです。
ちなみに、ヘナの場合は、こんな感じ
コーティングしないため、最初は洗うたびにギシギシする、、なんてこともあります。
ただ、傷んできて水になじみやすくなった(親水性)髪に、水をはじく(疎水性)成分が入り込むので
少しづつ髪の強度が上がっていく感じです。
たまに、「ヘナは髪を良くする」と思っている人もいるようですが
実際は、傷んだ髪を誤魔化しながら、さらに傷みにくくなるというのが正解です。
ヘナを続けた施術例
では、ヘナを続けた実際のパターンを見ていきましょう!
まずは、初めてのご来店時。
ネットで検索していたら、以前のブログがヒットし、そこからご来店いただきました。
一番の悩みは、毛先がダメージにより、モワーっと膨らむこと。
普段はストレートアイロンでしっかりスタイリングしないと、大変な事になってしまうそうです。
その後、毛髪復元メニューのトライアル3回コースを行ったのですが
毛先の膨らみは、なかなか改善されない、、、。
ヘアーホスピは、毛先ほど時間がかかりますからね、、、。
そこで、一度、ヘナにより、髪密度を上げることで、髪の重みを増やすことを提案。
その結果、思いの他、普段の扱いが楽に、ツヤもキレイに出るようになったのです。
その後1~2か月周期でヘナによるトリートメントを行っています。
その時の写真がこちら(半年ほど前の写真)
一度、軽く矯正もかけているのですが、初回の写真と比べると、随分落ち着きがありますね。
「ごまかす」という意味では十分効果的なのではないでしょうか、、
そして、先日、9か月振りに矯正ストレート(リタッチ)をした後の写真がこちら
かなり傷みやすい髪なのですが、その割にはキレイに伸びています。
そして、毛先もかなりのダメージはありますが、何とかごまかせていると思います。
でも、、、、、、、
中間から毛先のダメージ、、、1本1本の髪の細さ、、、髪のツヤの出方、、、
色々とやってきた経験から言うと、、、、
「もっとキレイになるな」というのが正直な感想なんです。
そのためには、ヘナではなく、ヘアーホスピが必須なんです。
あくまで個人的な感想なのですが、やはり、ヘナでは、一度傷んだ部分は変わらず傷んだまま、、。
ところが、ヘアーホスピであれば、ハイダメージでさえなければ、随分と良い状態になるのです。
この方は、当初の膨らみは随分気にならなくなったので、
どうせ時間をかけるなら、今後はヘアーホスピでもっとキレイな髪にしていく方が良いと思います。
半年~1年も続ければ、おそらく驚くほど髪はキレイに変わっていくでしょう!