こんにちは、名古屋の髪質改善プランナー、衛藤です。
白髪は気になるけど、カラーリングは髪が傷む、、、それは皆さんご存知でしょう。
髪が細くなってくると、カラーリングのアルカリによって、髪はパサパサしやすくなってきます。
そんなときに便利なのが、ヘアマニキュアや香草カラーなど、、、。
今回はヘアマニキュアとカラーリングの化学的な違い、そして、実際の髪の違いを見ていきましょう!
カラー剤の種類
細かく書くとややこしくなってしまうので、簡単にまとめますが、ヘアカラー剤の種類は4種類。
一時染毛剤・・・・・カラースプレーなど、洗えば取れてしまう染料の者ですね
ph:中性 (5.5~7)
半永久染毛剤・・・・ヘアマニキュアやカラーバター、塩基性染料などで、少しづつ取れてくるといわれるものです。
ph:酸性~中性 (3~6)
永久染毛剤・・・・・最も一般的なヘアカラー。ほとんどのもの
ph:アルカリ性(10以上)以外にカラーのアルカリって大きいんです。
その他として・・・・100%のヘナやインディゴなどはこのカテゴリーには入らないので特別扱いになります。
ph:酸性(2~3)
(アルカリやジアミンなどの人口染料が入っているものはこの類ではありません。
その他香草カラーなども、メーカーによって様々な特性があるので今回は省いています)
ですから、今回のヘアマニキュアは、「酸性染料」とも呼ばれ、半永久染料剤の一つになります。
ヘアーマニキュアのメリットは?
では、へアマニキュアの特徴について説明していきましょう!
まずは上の図でわかるように、完全に酸性なんです。
1、髪や頭皮に優しい
なので、ヘアマニキュアで白髪染めをすると、少し髪が硬い感じがしたり、ごわっとしたりするのはこの為です。
酸性だから髪に良い、、、というわけではありませんが、ph10あたりのアルカリカラーに比べれば
髪の等電帯にはるかに近いのがわかると思います。
参考記事 ⇒ 酸性水は髪に良い?
つまり、アルカリカラーよりは髪に優しい、、という事になります。
例えば、ヘアマニキュアを毎日繰り返したとしても
それほどの致命的なダメージになることはありません。
ヘアーマニキュアのデメリットは?
では、ヘアマニキュアのデメリットについてお伝えしましょう!
1、根元から薬剤を塗布できない
人によっては「色落ち」と答える方もいるかもしれませんが、
ヘアマニキュアを白髪染めとして考えるなら、なんといっても
「根元ギリギリからしか付けることができない」事でしょう。
ヘアマニキュアの場合、地肌につけてしまうと、地肌が黒や茶色に染まってしまいます。
ですから、僕ら美容師は、櫛を使いながら、地肌に付かないように塗布するのです。
これも単純な技術なのですが、慣れている美容師と数をこなしていない美容師とでは雲泥の差が出てしまうようです。
根元からヘアマニキュアがつけられないと、当然、白髪が伸びてきて、気になるのが早くなります。
図で表すとこんな感じです。
ちなみに、市販されているヘアマニキュアは先着力があまり強くないのが一般的です。
これは、美容室で扱われているようなものだと、地肌についてクレームになるからではないかと思われます。
2、シャンプー時の色落ちが激しい
ヘアマニキュアは、髪のキューティクルの間に入り込む形で定着しています(イオン結合)
その時に、入り込めないヘアマニキュアが、髪の周りに沢山付着しています。
ですから、染めて、数回目までは、シャンプーする時に、その余分な色素が落ちていきます。
しかし、入った色が全て抜けてしまうわけではありませんのでご安心ください!
さらに、ヘアマニキュアは硬水(ヨーロッパ等でよく使用されている)や汗、海水に弱く
さらに色落ちが激しくなりますので、海外旅行前や、運動前は控えたほうが良いでしょう!
3、赤みのない色は入りにくい
ヘアマニキュアは直接染料という染料を使用しているため、塗布した色で髪が染まります。
そして、赤の染料が入っていないと染まりが悪いケースがあります。
つまり、好みの色をあれこれと選ぶことが難しい。
これもデメリットの一つでしょう。
カラーリングのメリット
1、良く染まり、持ちも良い
ヘアマニキュアとは逆に、カラーリングの白髪染めの場合、根元、というか地肌から、しっかり薬剤を塗ることがほとんどです。
なので、根元からしっかり色を付けることができます。
正確に言うと、薬剤の性質上、頭皮から数ミリ奥まで染まります。
そして、色落ちも少ない。
これは、カラーリングの場合、多くは、髪の中で科学的に反応して色素が大きくなり、外に出にくくなるからです。
ヘアマニキュアのように、表面に付着するより、当然色持ちが良くなるのです。
2、色味も豊富
カラーリングは酸化重合という化学変化を利用しています。
その為、マニキュアよりも色味の選択は広がります。
カラーリングのデメリット
これは、もうお分かりですよね、、、、
「髪が傷む」
これが一番のデメリットです。
うちのサロンだと、気になる方は3週間~4週間で根元が気になってくるようです。
これ位の周期だと、リタッチだけ行っていたとしても、リタッチ方法を注意しないと
同じところ(すでに染まっていてカラーの必要のない髪)にも、4~5回薬剤に触れることになりますので、
美容師的には、リタッチにも注意したいところです。
まとめ
つまり、髪のダメージが気になるなら、ヘアマニキュア(酸性カラー)
色落ちが気になるならカラーリング(アルカリカラー)
を選ぶ事が一般的には多いと思います。
ただ、髪が思うようにいかない、、、どうしても傷みが気になる、、、
すぐに白髪が気になってくる、、、
そんな悩みが尽きないようなら、一度、今のカラーを見直しても良いかもしれませんね。
ま、僕は個人的に、髪を傷ませない事を優先したいですが、、、
ちなみに、先日のお客様で、地肌の関係で、ここ1年ほどカラーリングからヘアマニキュアに
変更された方の髪が、驚くほどきれいになっていました。
くせの落ち着きも良く、前髪のストレートもちょいちょい行っていたのですが、
今の所、そんな必要も感じられないほど、髪が落ち着いています。
その写真がこちら
髪の途中から、急にワシャワシャと、細かい髪が暴れているのがわかりますよね、、
これが、カラーリングとヘアマニキュアのダメージの違いです。
これほどの違いがでるかどうかは、髪質などによって個人差がありますが
髪を傷めない事でのメリットもおおきいんですよ!