湿度が高まるこの時期は、髪が「まとまらない」「膨らむ」「うねる」など
髪のストレスが一気に高まる時期。
そんな髪のストレスを一気に解消してしまうのが「縮毛矯正」。
ですが、縮毛矯正はやり方次第では、髪に過度の負担がかかってしまい
最悪の場合は「びびり毛」という髪の限界を超えたダメージになってしまう事も、、。
「サラサラのストレートになりたかったのに、ジリジリのダメージ毛になってしまった、、。」
今回は、そんな悲劇に会わないためにも、簡単な縮毛矯正の知識とジェンテのこだわりを書いていこうと思います。
Contents
「ダメージレス」な縮毛矯正なんて本当はない!
まず初めに知っておいて欲しい1番の常識がこの事実!
良く美容室のポータルサイト、フリーペーパーなどを見ると必ずと言ってよいほど見かけるこの
「ダメージレス」
縮毛矯正は、美容室に数あるメニューの中でも、最も髪に負担のかかるモノ。
髪の中のたんぱく質のつながりを一度切って、再び再結合させるという、いわば「髪の外科手術」のようなもの。
それにより、髪の形状を変え、クセ毛をまっすぐにするのです。
そんなハードな事を行うのに「ダメージレス」なんて100%不可能なんです。
ノンアルカリであろうと、ノンアイロンであろうと、髪が痛むことに変わりはありません。
ただ、こういった過度の表現で、他店との違いを打ち出すのは、美容業界のよくある手法!
ダメージを最小限に抑えるような矯正方法を、オーバーに言っているだけならならまだしも、
矯正後に、強力なコーティンをして「施術したその時」のダメージを誤魔化すだけのものだと、
2~3か月もすると、とんでもなく傷みが加速していく事だって考えられます。
特にカラーを頻繁に行っている方は注意が必要です!
矯正だけでなく、パーマやカラーでも、こういった「ダメージレス商法」には近づかない方が今の所は安全でしょう!
縮毛矯正はこんな工程!
では、ここで、実際の縮毛矯正の方法とその注意点を見ていきましょう!
①まずはシャンプー
基本的には矯正前にシャンプーするのがベーシック。
その理由は、髪に余分なコーティング剤などがついている場合だと、必要以上に
薬剤を強くしないといけない、、、。
そんな「過度の薬剤パワー」を与えないためにも、事前のシャンプーは行ったほうが無難です。
②薬剤をつける
お次は、薬剤(1剤)を髪につける作業。
この1剤によって、髪のたんぱく質の鎖を一時的に切っておくのです。
至ってシンプルな作業ですが、この時の薬剤の多さなどでも、髪にかかる負担やムラが随分と変わりますので
単純な仕事ですが、実はとっても重要です。
この時に、美容師は、薬剤が根元につかないように注意して塗っていきます。
根元に薬剤が付いてしまうと、「根折れ」といって、髪が直角に折れてしまう、、なんてトラブルにもなりかねません。
参考記事 → 縮毛矯正で髪が折れた!?根折れになってしまった時の対処法!
③アイロン作業
髪にパーマの薬剤を入れておいて、アイロンの熱でさらにたんぱく質を変形させる。
アイロン作業では、このように、パーマ剤をより効果的に利かす働きがあります。
ただ、アイロンの温度であったり、アイロンで熱している時間、引っ張り具合や角度など
気を付けなくてはいけない要素がたくさんあり、
ここでも髪に過度の負担がかからないように最善の注意が必要です。
このアイロン作業だけでも、仕上がりのキレイさや、くせの伸び具合に大きな影響がありますので
気を抜けない重要な仕事の一つですね。
④再び薬剤をつける
そして、最後に再び薬剤(2剤)を髪につけます。
この2剤は、1剤で切った髪のたんぱく質のつながりを再度つなげる役目を果たします。
この際、2剤の使用料が少ないと、1剤が髪の内部に残ってしまい、くせの戻りが早かったり
無用なダメージを与えてしまうので、とにかくしっかり、大量の2剤を付けておく方が安全ですね。
以上が一般的な縮毛矯正の手順です。
縮毛矯正が上手な美容師の見分け方!
では、縮毛矯正が上手な美容師は、何がどう違うのか、、、
基本的に、クセを伸ばすのは当たり前。
伸びていないようなら、何らかの理由で薬剤が効いていない可能性があるので、再度矯正をする必要があります。
最も、違いがあるのは、縮毛矯正を行った、その後1か月以上あとの髪のダメージ。
上手な美容師は、この「その後のダメージ」が極端に少ないのが特徴です。
その違いは、薬剤の選び方であったり、熱のかけ方、流し方などで
髪にかかる負担が大きく違ってしまうのが大きな原因。
矯正ストレートが上手な美容師は、これらの行程を微調整することで、髪の負担を最小限度にとどめ
施術した「その時」のダメージを抑えているため、「その後」のダメージも小さくて済むのです。
尚、薬剤によっては、仕あがりをキレイに見せるために、コーティング剤を多く配合しているものもあります。
こういった薬剤の場合、コーティングの力と重みで、最初はキレイな仕上がりでも、
普段のシャンプーなどで、徐々にコーティングが剥がれ、髪本来のダメージが露出し、パサパサになる、、何て事もありえますので、個人的にはあまりお勧めをしませんね。
縮毛矯正をキレイに仕上げるためには、普段、こんなことに注意する
さて、ここからは、縮毛矯正をキレイに仕上げるために、普段気を付けておきたい事です。
①ホームカラーを行わない
セルフカラーを行う場合、気になる顔周りや分け目を頻繁に行う方が大半。
すると、顔周りの髪と、首周りの髪では、ダメージ度合いに雲泥の差が出てしまいます。
その「差」が縮毛矯正がキレイにできない一番の理由なんです。
簡単に言うと、、
顔周りの髪に合わせ薬剤をやさしくする → 他のクセが伸びない
首辺りの髪に合わせ薬剤を強くする → 顔周りの髪に過度の負担がかかりダメージがひどくなる。
そして、頻繁にカラーをしている部分と、そうでない部分を明確に分けることは
おそらく、どれだけ長く担当している美容師でも不可能な事です。
だから、きれいなストレートにしたいのなら、ホームカラーをやめる!
これは、重要なポイントです。
逆に言えば、
ホームカラーをするなら、矯正で過度に傷んだり、キレイにストレートにするのはあきらめるしかない!
という事ですね。
もちろん、ホームカラーを行っていても、キレイにストレートにできる美容師もいるでしょう。
でも、それは、残念ながら「たまたま」です。
ちょっとした変化で、一気にビビってしまう、、というリスクと常に背中合わせなのです。
②ブリーチしている髪は基本的に縮毛矯正はしない!
これも、基本的にはホームカラーと同じですが、
ブリーチの場合だと、高アルカリの薬剤でキューティクルも溶け、髪の中身もスカスカになっています。
そんな状態の髪に、強い薬剤を使用すれば、髪が傷むのは当たり前、、、。
どんなに気を使い、どんな薬剤を使用しても「リスクが0」何て事はありません。
くせ毛で矯正を行いたいなら、ブリーチもしないほうが安全ですね。
ジェンテ行った縮毛矯正のビフォア・アフター
では、最後に、当店で行っている縮毛矯正で注意しているポイントとその仕上がり。
①アルカリをコントロールし髪に最適な薬剤を使用
②余分な前処理、中間処理剤は使用しない
③アイロン温度は150℃前後
④施術後のアルカリやその他の薬剤の除去
これらの点には特に注意をして施術しています。
下のすべての写真は、全てブローなし、トリートメントなし、アウトバストリートメントも使用していません。
毛先だけ、カールアイロンを通しているものはあります。
くせ毛をきれいなストレートにしたいなら、是非一度、ジェンテに足を運んでみてください!