
数年前から、美容業界のトリートメント施術も変わり始め、「結局ただのコーティング剤」だったものが、今では酸熱トリートメントをはじめ、「架橋剤」や「疏水成分」などの言葉もよく耳にするようになり、美容師としての仕事の幅も増えたと思います。
僕らが所属する研究団体「geech(ギーク)」では、いち早く「髪の疏水化」に取り組んできたので、今までに比べれば、ここ最近の商材はかなりレベルアップしているように感じます。
今回は髪のトリートメントでもある「疏水化」について詳しくお話ししていきましょう!
髪のタンパク質の水分は所詮10数%
CMなんかを見てると、さらっと揺れるような髪が流れていますよね
また、美容師さんがSNSなどであげる映像にも、クシでサラサラ〜っとしなやかさを演出するものを見たことがある人も多いかと思います。
どの映像でも、「ツヤ」と「しなやかさ」を演出しているし、「パサついた髪には○○の○倍の保湿力がある何とか成分配合」なんて聞いたことがある人も多いでしょう。
ところがどっこい、髪の大部分を占める「ケラチンタンパク質」は生成される過程において、水分が少なくなり硬くなるので、実は全体の10から13%程度しか水分を含んでいないのです。
しかも、その水分も自由水と結合水といって、自由に出入りする水分と、細胞と強く結びついて形を維持するための水分で温度や環境に左右されない水分の2つがあるのです。
と言うことは、普段パサつきを感じる毛先でも、足りない水分は数%。
なのに保湿保湿、、って、、少し違和感がありますよね、、、
健康な髪とダメージしている髪の違い
では、少し違う角度から見ていきましょう!
そもそも、健康な髪と傷んだ髪との違いって何でしょう?
キィーティクルの損傷、髪内部の成分(CMC)の流出、引っかかり、パサつき、、など色々出てくるとは思いますが、最も重要なのは
健康毛 🟰 水を弾きやすい
ダメージ毛 🟰 水に馴染みやすい
ここのポイントです。
子供の頃の髪を想像すると、水を弾いてた髪が想像できるかと思います。

髪の芯は疎水、外は親水に
おそらく、来年あたりから様々なところで、髪の疏水化という言葉を耳にするようになるでしょう。
ただ、疏水化するだけだと、髪はキシつくのです。
ギ−クでも随分とこの現象に悩まされたそうです。
そして試行錯誤の結果、今の商材と技術が出来上がっているのです。
簡単に言ってしまえば
髪の芯を含む内側 → 疏水化 表面 → 親水化
を行っている唯一のメ一カ一と言う事です。
「子供の髪のようなツヤと手触りを!」
を合言葉に、ギラギラの違和感のある重たいツヤではなく、ナチュラル軽い、子供のような髪を目指して、ドンドン新たな商材と技術が、これからも出てくると思いますので、お楽しみに!






