夏が近づき、湿度の高い日も多くなってきました。
どこの美容室でも「ストレート系」のメニューの需要が増える時期かと思います。
ジェンテでも、連日ベースメイク続きで、ありがたいことに忙しい毎日を過ごさせて頂いています。
と同時に、他店からのトラブルのご相談も増えているのが現状です。
先日も「髪質改善サロン」に数か月かよったけれど、良くなるどころか、どんどん悪化していく、、というご相談を受けました。
矯正ストレートで髪が傷むならまだしも、最近では「髪をキレイにするはずのメニュー」で髪を痛めつけられてしまう時代ですからね、、、。
そういったトラブルがあると「美容室不信」になってしまう人や、「自分の髪がダメなんだ、、」とあきらめてしまう人も多く見受けます。
「なぜ高いお金を払い続けても私の髪はキレイにならないのか、、、、」
今回はそんな疑問にお答えする記事になっています!
Contents
サロンの客単価アップのためだけのメニューになっている
ここ数年美容業界で一気に「髪質改善」が流行った最大の理由がこれでは無いかと個人的には思っています。
システムトリートメントの不信感に加えて、コロナ禍もあり、東京をはじめ、都心部を中心に、大幅に売上ダウンをしたサロンも多くあるらしく、そういったサロンがどんどん、新メニューでの売上アップを狙ったのでは無いでしょうか、、、。
その結果、システムトリートメントみたいなノリで、どんな髪の方にもマニュアル通りの施術で、一部の方以外には残念な結果になってしまったのだと思います。
そもそものきっかけが売上なので、美容師にも探究心もなく、メーカーに言われた事を、言われた通りにやって、結果が出ないとメーカーのせい、もしくは薬剤のせい、、非常に残念ではありますが、美容師あるあるですね、、、、。
担当する美容師、もしくは美容室の勉強不足
これも先ほどの話と似ていますが、本来「薬剤が悪い」なんて事は絶対にありません。
なぜなら、全ての薬剤にあるのは「特徴」だからです。
どういった髪質、髪の状態、にどんな薬剤が、どういった働きで必要で、そのためにはどんな施術方法がベストなのか、、それを考えるのが美容師の仕事で、様々な薬剤がある中でどんなチョイスをするのか、でその美容師の特徴も現れるものだと、僕は思っています。
けれど、プロであるはずの美容師も、結局のところ、付けたり混ぜたりするだけで「すごい結果」がでる魔法の薬剤を求めているのが実際のところ。
そんなものがあるなら、僕らはとっくに使用しています(笑)
結局のところ、「髪」について知ろうとする美容師が少ない、もしくは、美容師に本当の事を教えてくれる場所がない、、というところが問題なんでしょうね、、、。
ファッションについてはよく知っていても、「髪」については全く何も知らない、、、そんな美容師がほとんどです。
それはそれで一つの特徴なんですが、それなら「髪質改善」なんてやるべきではないと思うんですけどね、、、。
本当に困った事です、、、、。
そもそも使用している薬剤や成分が大したことがない
これも非常に大きな問題の一つです。
僕は28年この美容業界に従事していますが、その間の医療の発達と、美容業界の進歩発展ではあからさまな違いがあるのは誰でもわかるでしょう。
その大きな理由は、残念ながら「お金」なんです。
単純な話、薬学や化学を学んだ優秀な人材は、医療や化粧品会社に進んでしまうため、美容業界の研究開発に優秀な人材が少ない事、また、新たなものが開発されたところで、プロ使用では、開発費をペイすることができない、、そんな事情があるようです。
結果、28年前と大差ない薬剤が現在でも使用されているのです。
新しい薬剤が出たところで、それほど検証もされないので、大きなトラブルになることも良くあるんですけどね、、、。
ほとんどのサロンは結果にフォーカスしていない!
これも以前から言われている事ですが、髪のダメージは、美容室に来店した「その後」に起きています。
美容室では、そのダメージのきっかけが作られているのです。
そして、美容師はスタイリングのプロフェッショナルでもあります。
来店した時のお客様の髪を、一時的にきれいに見せるなんて簡単なんです。
ですが、大事なのは、日々の生活の中で、髪色や形、質感をいかにストレスなく長く楽しめるか、、、、、。
つまり、それがお客様の求めている結果であるはずなのですが、今の美容業界はそこにフォーカスしていない、もしくはできないのが現状となっているのです。
その大切な部分が抜け落ちているため、薬剤も、知識も、技術も進んでいかないのが現状ではないかと思います。
まぁ、一般の美容師、もしくは美容室が「髪やダメージ、お客さまのこと」をどう捉えているかはわからないので、勝手な想像でしかありませんけどね。
最近はインスタでツヤツヤな髪を出して集客しているサロンも多いですが、結果的に美容室の不信感をあおる結果にならなければいいけどな、、と心配ですね、、。
ちょっとした補強はできても、髪を傷ませない技術は出来ない
僕が髪のケアを意識し始めるきっかけになったのが、10年ほど前に始めた「ヘアホスピ」
痛んだ髪を、自らの細胞で自己修復させていく画期的の技術だったのですが、このヘアホスピを繰り返していく中で、僕の中である疑問が生まれたんです。
それが、、
「髪を直しても、カラーやパーマ、ストレートで髪を傷めたら、結局イタチごっこでは??」
と言う事。
そんな時に365システムを研究しているNRAを知り、「髪を傷ませない365プラスカラー」に出会ったのです。
傷ませないどころが、補強、補修までしてしまう、、当初は僕もスタッフも半信半疑、いやほぼ疑っていましたね(笑)
最近では、酸熱トリートメントをはじめ、正しく使えばある程度髪を補修することができる技術もあるようです。
ただ、先ほども言ったように、大切なのはそもそもの髪を傷ませないこと。
それでなければ、髪が今以上にきれいになっていくことはないんです。当然ですけどね、、。
まとめ
長々と書いてきましたが、以上のように、良い結果が出ないのにはそれなりの理由があります。
僕が知る限りでは365システム以上に良い結果が出るものはないですが、ひょっとしたら、知らないところで頑張っている美容師もいるかもしれません。
情報過多なこの時代に、本物の情報を探し出すのは至難な事ですが、髪は必ずきれいになりますので、諦めないでくださいね!
では、今回はここまで。
長々と読んでいただき、ありがとうございました!